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撮影技法
 「お茶屋での撮影術」

「京都百景Vol.69 芸妓」で紹介した先斗町の市笑さんにもう一度登場していただきます。

まず舞の写真を見ていただきますが、手持ち撮影よりもカメラを三脚に固定してファインダーではなく肉眼で「ここぞ!」という時にシャッターを切るようにします。そのためピントは「顔認識」のオートフォーカスにするか、マニュアルで人物に固定します。

動画なら問題はないのですが、静止画の場合は歌舞伎の「見得」のような一瞬を逃がさないようにします。
この市笑さんを毎年撮影しているファンがいるほど彼女の舞には定評があります。

今度は表通りから玄関に至る露地で手持ちで撮影。夕刻の灯りがムードを盛り上げています。


後方の灯りを生かしながら市笑さんの艶めかしい襟足を撮影。




再びお座敷に戻り、今度は宴の始まりです。撮影の緊張から解放されホッとしたのか表情が柔らかくなりました。こちらもリラックスしてベストな一瞬をねらいます。




名前に「笑」が付いているだけにステキな笑顔です。人物を撮る時はその人の最高の表情が写せるまでがんばりましょう。



宴が終わり笑顔での送り出し。いつもこの笑顔でお客さんを見送っているのでしょうね。

次回はカメラを置いて「遊びたい」と思うのですが、やはりカメラは持ってくることでしょう()

(協力 先斗町「村政」)